○○CPU AMD K6-2-300の使用レポート○○

(注)クロックアップ(オーバークロック)は自己の責任で行いましょう。

長らく、120Mhz版のPentiumを使っていたのですが、物欲の為とうとう新しいCPU「K6-2-300」を買ってしまいました。
今だと、K6-2-300は1万円を切っていたりするので、完全に購入の時期を誤ったといえるでしょう。(T_T)

では、折角ですので、このCPUについて、いい加減な憶測を交えながら分析?をしてみたいと思います。

第1章 購入決定!
第2章 K6-2ってどんなんでしょ? 第3章 競合相手と比較する 第4章 実物を拝む 
第5章 クロックアップ耐性 第6章 打倒インテル?

GATEWAY2000 P5-120というパソコンを使っています。
色々愛着のあるマシンなので、これからも末永く使ってゆきたいと思っているのですが、さすがにWin3.1時代のマシンですから、今のパソコンのパフォーマンスと比較するのは、ちょっとかわいそうとか思ったりします。

そこで、マザーボード交換による大掛かりなパフォーマンス底上げを実施することにしました。(^^)

とは言え、安く済ましたい、でも、FSB100MhzやAGPを体験してみたい。(AGPはビデオカードも買えないと意味がありませんが(^^;)と言う事で、SIMM X 4で前から有るメモリを使いまわせる、FICのVA-503+を選びました。

今のマザーボードは、MMXじゃないペンティアム(クラッシックペンティアムって言うのですか?)には対応していないようなので、CPUにK6-2を選びました。

第2章 K6-2ってどんなんでしょ?
第1章 購入決定! 第3章 競合相手と比較する 第4章 実物を拝む 
第5章 クロックアップ耐性 第6章 打倒インテル?

以前パソコン雑誌では、K6-2ではなくてK6-3Dという呼び名で、すごく話題になっていました。

2次キャッシュが統合された?(CPUと同じシリコンチップ上に2次キャッシュメモリのSRAMやキャッシュコントローラが集積されていて、内部クロックで動作するのでパフォーマンスが高い。)とか・・・
3Dゲーム等の処理速度が向上する3D命令が追加された?とか・・・
今までの互換CPU勢の泣き所だった、MMX性能とFPU性能がアップした?とか・・・様々な情報が飛び交っていました。

これなら、二次キャッシュの容量と性能次第では、ペンティアムUを抜けるかも知れない!(別にインテルが嫌いな訳ではありません!)と凄く期待していたのですが、実際は2次キャッシュは統合されませんでしたし、FPUも変更されたとは聞きません。

K6-2と従来のK6との違いは、MMX性能と3D Now!が追加された事でしょう。3Dゲームとかは余りしない(※)私にとって、3D Now!の恩恵を受ける事は当分無いと思いますが、MMX性能が向上したのはありがたいです。

※3Dゲームが嫌いなのではなく、CPU以外にもビデオカードが貧弱な為です。

第3章 競合相手と比較する。
第1章 購入決定! 第2章 K6-2ってどんなんでしょ? 第4章 実物を拝む 
第5章 クロックアップ耐性 第6章 打倒インテル?

K6-2に遅れて、インテルはCeleronA(セレロンA※)を、IDTはWinChip2をリリースしてきました。
WinChip2も非常に高性能なCPUらしいですが、動作クロックの点で、K6-2と直接競合するものでは無いでしょう。

インテルはとうとう、セレロンに128KBの2次キャッシュを統合してきました。パフォーマンスは同クロックのペンティアムUに匹敵し、クロックアップ耐性も高いとあって、自作機ユーザーには魅力的なCPUとなっています。

しかしインテルが狙っているのは、自作機ユーザーではなく、1000ドル/800ドルPC市場を、互換チップ陣営から奪還する事でしょう。
更にコストを削った、ソケット版セレロンAも予定されています。(もう出てるかも知れません。)
当然ながらマザーボード側にキャッシュメモリーを搭載する必要が無いので、トータルでのコストパフォーマンスは非常に良くなるでしょう。

なんか、「今回購入したK6-2-300をレポートする」と言う本来の趣旨から、だんだん話しが逸れてきましたね。f(^^;

※ここで言う「セレロンA」とは、Celeron300AとCeleron333の事です。

第4章 実物を拝む。
第1章 購入決定! 第2章 K6-2ってどんなんでしょ? 第3章 競合相手と比較する
第5章 クロックアップ耐性 第6章 打倒インテル?

ようやく届いたK6-2-300実物を見ての感想・・・

今までのK6だと、銀色の金属部分にAMDだとかK6と黒でプリントされていましたが、これは違いました。
銀色の金属部分に直接、
AMDやK6-2の文字が刻印されています。目立たないけど、かっこいい〜です!

サイリックスのMUも、金色に輝く金属部分に、黒でプリントされた、非常にデザインされたCyrixとMUの文字がかっこ良くて好きなCPUですが、K6-2の方は落ち着いた高級感のあるたたずまいです。

しかもこれなら、ヒートシンクを何度も取ったり付けたりしても、プリントが剥がれて醜い状態になる事はありません。
普通はそんな事はどうでも良い訳で、気にする人はあまり居ないでしょう。(^^;

第5章 クロックアップ耐性。
第1章 購入決定! 第2章 K6-2ってどんなんでしょ? 第3章 競合相手と比較する
第4章 実物を拝む 第6章 打倒インテル?

実際にベンチマークで試した所、整数演算能力は同クロックのペンティアムUを辛うじてかわし、浮動小数点演算は幾分遅いと言う結果です。

あと気になるのはクロックアップ耐性です。
0..25μmのプロセスルールで作られたこのK6-2の発熱の少なさは噂どうり、これは高クロック動作に期待が持てます。

@まずは、定格の100*3=300MHzからベースクロックを112MHzに変更し、336MHz動作を試みます。
これは問題無く動作しましたね。

Aまだまだこんな物じゃ無いだろう。と言う訳で、ベースクロック124MHzで372MHz動作を試みます。
全く起動しません。倍率を2倍にしても動作しないので、ベースクロック124MHz自体無理みたいです。(^^;

B今度は、ベースクロックを100MHzに戻し、倍率を3.5にして、350MHzで駆動してみます。
これは動作しましたね!と思いきや、Windows立ち上げ時にエラーが出る事があります。( ; _ ; )
Vcoreを上げても効果はありません、CPUも発熱している様子はありません。

結局、私の環境で動作可能なクロック周波数の上限は、336MHz(BIOS画面の表示は333MHz)と言う事になります。

あと、Vioを上げて再トライしてみたいですが、今のマザーボードでは、Vioを任意に設定する事はできません。
また、K6-2の金属部分(ヒートシンクを貼り付ける面)をグランドに落とすと、クロックアップ耐性が上がるらしい。との事ですが、これは本当なんでしょうか?

結局、私としては、クロックアップ耐性が思っていたより低く、がっかりなのですが、でもこれは比較的初期のK6-2の話しですから、今の物はもっと行けるかも知れません。

第6章 打倒インテル?
第1章 購入決定! 第2章 K6-2ってどんなんでしょ? 第3章 競合相手と比較する
第4章 実物を拝む 第5章 クロックアップ耐性

AMDのサイトを見ると、例えば「他社製品」との比較を掲載している所がありますが、何故かインテルのCPUとしか、比較していません。他にも、CyrixのMIIとかがあると思うのですが・・・これも、打倒インテルへの意気込みの表れなんでしょうか?

K6-2は400MHz版の登場など、高クロック化もなんとか順調に進んでいるようですし、聞く所によると、AMDはモトローラより銅配線の技術提供を受けたらしいです。

これは、トランジスターじゃない配線の部分を、今使われているアルミより抵抗値が少く電子の移動速度も速い「銅」を使用して、より高い動作クロックを可能にする技術です。(詳しい事はよく分かりませんが・・・)

モトローラーは、今はPowerPCなどを製造している所ですが、かっては6800系のCPUでインテルと真っ向から競合していたメーカーだったと認識しています。
で、そのモトローラーが何故今、AMDに技術提供を行うのでしょうか?
やはり、打倒インテルなのでしょうか?(本当は、私の知らないもっと正当な理由があるのだと思いますが・・・)

いずれにしても、K6-3や、K6の後継にあたるK7が早期に投入されれば面白い事になるのは間違い無いでしょう。

 

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